Q&A{5.戦略の果てにある現在/地政学(Geopolitics)の呪縛に抜け道をさがす.{途中゛


Q&A"⌒η~(∵~{1〜4のおさらい♪

[0.地政学の魔力から語り直す]

地政学とは、古代の戦争における「勝因(必勝パターン)」をその「地理」からみちびき出そうとした歴史学(historia)の研究に、その起源がさかのぼれます。やがて、権力をあみだすこの知識に、人びとの心(意識+発想)は囚われていきました。

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[1.地政学=支配者の世界観]

地政学は、しだいに地理(地形―気候―海洋知識)のほか「政治」「経済」「科学+技術」「文化」と、色んな分野に軍事転用(スピンオン)できるヒントを求めるようになります。

また、この戦争にまつわる世界観(価値観)は、権力をもつ指導者の中で「共有―世襲」される知識として扱(あつか)われるようになりました。

[2.情報不足の立場にある人びと]

社会で暮らす人びとに対しては、地政学の代わりに「メディア戦略(文化のスピンオン)」による言論=意識の統制がとりくまれました。それは「注目をあつめる(注意をそらす*)」という手法をベース(原点)にして、神話や伝説の再現劇や、大勢で観覧・参加できるイベント、また効率よく国家の価値観を広める教育(学校)や、のちの時代には、生命ー生活ー財産権を国家が保証する‥というルール(法制度)も整(ととの)えられました。

≫*一方で,実際の戦争に「本物っぽい戦争(物語のイメージ)」を上書きすること=戦争体験のない世代に「架空の戦争」を植えつけた.その結果,政府にとって都合のわるい戦争体験は,つねに世代交代の中で「断絶ー歪曲ー風化」の道をたどった背景がある.⌒η~(∵~{止揚しみらな.

[3.植民地時代と地政学の発展]

中世に入ると、ヨーロッパではさまざまな分野の知識人が、いかに「国益(国家システムの権益)」を安定的に確保するか‥についてその知識(考え方)を、それぞれ披露するようになります。また同時に、海外では植民地(資源の確保先)をめぐって、はげしい暴力が吹き荒れることになりました。

近代(20世紀)に入ると「国際的な主導権」をめぐって、世界は2つの大戦に突入しました。

[4.冷戦の地政学,ミサイル登場]

地政学をベースにする戦略ゲームは、やがて爆撃や「核兵器の開発(エアパワーによる終末戦争の可能性)」など、地理を克服する戦術にまで高度化しました。

その結果、世界中の人びとは「先行きのみえない戦争(冷戦状態)」の不安に、沈黙をよぎなくされました。ユーラシア中央部(ハートランド)と、そこを包囲する周辺(リムランド)諸国と領海で、人びとは残虐化する紛争に、静かな消耗戦(財力を賭けた軍拡~兵器と兵力の配備競争)に明け暮れました.

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[5.戦略の果てにある現在]

消耗戦の果てに、ソ連邦や中国(共産主義圏)の経済プランがくずれると*、米英の主導する(資本主義)社会は、その「グローバル化戦略」に勝因(勝ちパターン)を見いだしました。

≫*イデオロギー(社会政策の)対立とも呼ばれたこの冷戦対立は、ニュースを通して軍事力、国民の幸福度など,互いに比べて競っていた宣伝戦争でもあった.

●1986年,チェルノブイリ原発事故≫グラスノスチ政策(情報公開制度の導入).≫悪化していた市民生活の様子が国際社会に報道される.

●1989年,中国で天安門事件≫1992年,社会主義市場解放政策へ.

★1990年,湾岸戦争~クェート侵攻したイラク(Sフセイン)軍を,米国主体の多国籍軍が撃破≫米国軍のサウジ駐留に,イスラム教徒の反発が高まった.


●1991年,ソ連邦の崩壊≫ロシア共和国として再出発≫独立をめぐりチェチェン人と紛争激化.またクロアチアの独立紛争,ボスニア紛争,

1998年,国債価値の下落からロシア金融危機≫翌年,石油輸出の好調で信用回復.


世界経済の成長がつづく設定で、つねに「地上ー地下資源」の供給をコントロールする立場にあれば、繁栄が永遠につづくはずだからです。‥やがて、植民地時代の価値観(暴力による支配)に代わった「国際社会への市場解放(経済のグローバル化)」という価値観は、広まりながら国際的な市場経済は活発化させました。

●1992年,旧植民地ソマリア半島の治安活動(混乱)に国連主導のPKO(平和維持)部隊を派遣≫首都・ムガディシュで戦闘激化ー撤退.

●1993年,GPS(電波発信)衛星の運用開始.

その一方で、冷戦集結あと「国境地域」で独立運動や民族紛争、国境をめぐる軍事衝突がひん発。紛争地域(発展途上地域)ー軍事産業の成長を優先する先進国の足元で、貧富格差と窮乏(きゅうぼう)が広がりますが、現在も伝統的な価値観(貧困=救済や罪悪視の対象)で語られています。

λ~(∵~{自分ょり若い人(解説者)が,TVで力説してたりな/過去からのエクリチュールが「知識の探求」を通して,よみがえるパターン.

ё{ざっくり≫すっきりまとまるのか?

{つづく.