3.1{断片/しがらみ(力関係)下の言論(暴力分析)史=古典的アプローチ≫ビビオルカの主体説

プリントアウト!≫両面コピー!≫また訂正を発見 α~(∵~{…泣けてくる。
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これまで(1)PWシンガーさんの「文明社会*」の成り立ちをたどり、その中で‥階級制度を維持するのに「伝説や神話(イーリアスをはじめとする物語)」が、大切な役割を果たしていたことにふれました。

λ~(∵~{道具としての兵器については「おまるから始まる道具学」の分類法を借用してます。

さて、ここ(3)ではミシェル・ヴィヴィオルカ≫略してビビオルカさんの「La Violence/暴力」をテキストに、まずは‥ヨーロッパ封建(階級)社会のはじまり〜大規模・深刻化する戦争を背景にした「人権」の歴史を追いかけます。
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●中世社会の人権(自然権)

神に代わる王制を絶対化するために、Tホッブズは庶民の「自然権*」は無くするべきだ‥と考えた人でした。*生命権、生活権、財産権の優先順に認められた権利。

彼によれば、暴力の生まれる原因は「原始的な心理‥競争本能・不信・プライドにあると位置づけられます。また、それが「戦争の背景」でもあると考えます。

そして、その暴力を減少させるためには‥病的な自然状態*≫健全な文明社会に導く(啓蒙思想の発想)ことであり、国家がつよい力を持つことにあるとしました。

λ~(∵~{*内=平和な社会,外=混乱する自然世界‥という感覚発想。
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●フラストレーション説の限界

やがて産業革命が起きると、人びとの生活スタイル・発想も変化していきます。~λ~(∵~{ETVで観た特番‥によると、牧羊ブームによって農地を追われた農夫≫自分を商品化して労働者≫どんどん都市生活者が増加していった‥という歴史があるらしい。

ここで労働者ー労働者を雇(yato)う資本家という力関係がはじまる、それは19世紀(1800年代)のことだといいます。‥やがてマルクスの著した「資本論(いつか経済競争の極限に達する≫新しい時代はじまる)」という発想を借りて、労働者の結束=組合運動、革命運動という流れが20世紀(1900年代)にかけてつづきました。


その当時‥二つの制度のせめぎ合う中で、いくつかの「暴力」にまつわる研究が発表されていきます。

【経済不況とフラストレー‥】
p.145~われわれはしばしば無意識に、暴力の中に「危機の表現」を見‥あるいは経済状況の悪化と‥社会秩序の混乱を直接つないで考えてしまいがちます(やっぱり省略)。

しかし、現実をよくよく観察してみれば‥暴力よりも、無感動・忍従・無気力の方が失業や失業者を特徴(印象)づけていることは分かります。

サミュエル・タフターは、米国軍を研究対象にして「昇進の少ない憲兵(安定)」の方が、「昇進レースの激しい航空兵(不安定)」よりもフラストレーションが高まらない≫フラストレーションは競争構造に依存することに気づかせました。

1960年代、C.デイヴィスの「Jカーブ」理論に、(A)完全支配ー(B)統制の弱体化した社会のフラストレーション変化を重ねて、その仮説を説明しようとします。

 │ イライラ増加}∧(C)
 │       :
 │       :
 │       :
 │ (少し自由) :
 │`.  減少  :{Jカーブ
 │ `‥.∨..‥`
 ┼──────────
 (A)支配  弱体化≫(B)*

*このグラフの(C)点をイライラの極限=革命の危険と位置づけながら、支配の受け手が(A)はまだ期待がある状況、(B)は支配から何も得られないと判断された状況にあるとして、過去の「ロシア革命」「エジプト革命」「アメリ南北戦争」「ナチス革命」「黒人暴動(自由民権運動?)」を説明しようとしました。

さまざまなアプローチは、1970年代になると下火へ向かいます。‥リンドン・ジョンソン大統領の要請で、暴力の原因追求+予防研究のため1968年に委員会が設置/しかし、それは見方を変えれば「彼らは何で怒るのか、それが分からない=そこが不安‥」の裏返しでした。

もう一方の知識人たちは、とりわけ怒り・社会的憤怒・不幸感・宗教的な侮蔑(bubetu)で溜まったフラストレーションを、暴力(紛争やテロ)に変換して利用しようとしました。

‥こちらでは「特別な状況」だからといって暴力を引き出そうとし‥あちらでは「絶対の一般論」を持ち出して主張をくり返す/知識人たちのアプローチは「人(主体性の大切さ)」よりも、常に「制度(システムの維持)」に軸足を置いていました。

λ~(∵~{…何か又,脱線ぎみ。
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●構造的な暴力という提案

内戦下で生活を送らざるえない人びとは、戦闘との隣合わせだけではにく、周囲の「派閥化」など内部分裂もくり返される中で‥住民たちは、精神的崩壊の危機とも隣合わせているといいます。

国際的な平和活動にとりくむヨハン・ガルトゥンクは、提案として(1)暴力を正当化する文化を「文化的暴力」、(2)それまでの社会構造が抱える力関係のひずみを「構造的暴力」、(3)そこで生きる人間が露わにする暴力を「直接的暴力」として分けて‥話しの混乱を防いではどうかと呼びかけました。

これまでの(権力)力のしがらみからの目線に絡め取られることなく、新たな角度から観察する方法としてガルトゥンクは、3つの視点を提案しました。⌒η~(∵~{そうゆうことか。